神戸の地盤

神戸・阪神間地盤 〔新関西地盤―神戸および阪神間―(1998)〕

地質・地形概要

神戸および阪神間は大阪堆積盆地の西側に位置し,地質構造は,六甲断層系,有馬-高槻構造線の基盤断層群によって特徴づけられています。北側を六甲山地,南側を大阪湾に挟まれた東西にのびる平地です。神戸・芦屋付近では山麓が海岸付近までせまっています。

山麓の狭い範囲に分布する丘陵地以外は段丘堆積物や扇状地ら堆積物が海岸近くまで覆っています。さらに沖積層が沿岸部に沿って細長く分布しています。この海岸部の低地は,縄文海進の高頂期以降に陸化した平地です。

現生の旧海岸線から内陸へ幅1kmから数100m程度で標高5m以下の長細い帯状の低地です。現河川の多くは天井川化し,現河床は周辺の沖積面よりも高い位置があり,それに沿って自然堤防からなる微高地を形成しています。


大阪堆積盆地及びその周辺の表層地質図「新関西地盤―大阪平野から大阪湾―(2007)」

断面

国道43号を神戸市須磨区妙法寺川から神崎川まで国道2号と国道43号に沿う断目です。
長田~和田岬地区: N値が40を超える砂礫層が堆積しています。

中央地区では:表層から厚さ30mを超える砂層と礫層が堆積しています。 東灘地区では:標高±0m付近に層厚10m程度で砂層が堆積しています。この砂層は青木砂層と呼ばれN値が20~30程度であり,東西約5kmにわたって広がっています。

武庫川地区は:西大阪平野の堆積構造とほぼおなじであり,表層から上部沖積砂層,沖積粘土層,第1洪積砂礫層が順に堆積しています。沖積粘土層は東向きに層厚は薄くなっていきます。


国道2号と国道43号に沿う断面「新関西地盤―神戸および阪神間―(1998)」

沖積層の堆積物は,最終間氷期以降(約一万年前)に堆積した地層です。この沖積層は,ポートアイランドや六甲アイランドの南側から沖合にかけて,層厚が20m以上あり,この層厚の分布は武庫川河口域や猪名川河口域まで続いています。

陸域になると沖積層の層厚分布は薄くなり,武庫川から西域では10m程度です。武庫川から東側では,沖積層の層厚は20m程度あります。尼崎でもさらに陸域になると沖積層の層厚は数m程度に薄くなります。 沖積層の下面標高は,旧海岸線付近で急に浅くなっています。

武庫川地区では,海岸からやく3km地点までのOP-30m付近から徐々に標高が高くなり,海岸部ではOP-20m程度になります。さらに北部陸域に向けてゆるやかに標高を増し,海退期の緩やかな地形が推定されます。

東灘付近では,海岸から約2km沖合の付近では,OP-40m~-30付近が沖積層の下面標高となります。海岸に向けて徐々に標高は高くなりますが,海岸部では急激に高くなります。


沖積層の層厚分布「新関西地盤―神戸および阪神間―(1998)」

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第1編 地域の地盤

第1章 概説

1.1 研究の概要

1.2 関西地盤調査情報データベース

第2章 地盤のなりたち

2.1 堆積地盤とは

2.2 大阪堆積盆地の形成

2.3 人工地盤の形成

第3章 地域の土質

3.1 はじめに

3.1.1 本章の内容

3.1.2 検討地域の概況

3.1.3 検討地域の地層層序と検討について

3.2 地質構成の分布

3.2.1 全体的な分布の特徴

3.2.2 西大阪地域の地層の特徴

3.2.3 東大阪地域の地層の特徴

3.2.4 上町台地地域の地層の特徴

.2.5 淀川地域(古大阪川地域)の特徴

3.2.6 上町~東大阪地域の地層の特徴

3.3 浅地質構造

3.3.1 堆積盆地にかかわる構造

3.3.2 断層運動にかかわる構造

3.4 堆積環境の変遷と地盤形成

3.4.1 完新統と更新統の区分

3.4.2 堆積環境による地層分布の特徴

3.4.3 新しい解釈(シークェンス層序学的解釈)

第4章 地域の地盤特性

4.1 はじめに

4.1.1 本章の内容

4.1.2 これまでの研究と成果

4.2 粘土層の土質分布

4.2.1 沖積粘土層(Ma13)と洪積粘土層(Ma12)

4.2.2 その他の洪積粘土層(Ma10,Ma9)

4.3 砂・礫層の土質分布

4.3.1 沖積砂層

4.3.2 洪積砂礫層(Dg1,Dg2)

4.4 粘土層の地域特性と堆積環境

4.4.1 沖積粘土層(Ma13)

4.4.2 洪積粘土層(Ma12)

4.4.3 まとめ

4.5 特徴的な力学特性

4.5.1 鋭敏粘土の力学特性

4.5.2 洪積粘土の長期圧密特性

4.5.3 粘土と砂の動的特性

第5章 深部構造と物性

5.1 兵庫県南部地震の地震動分布

5.1.1 本章の内容

5.1.2 過去の調査

5.2 兵庫県南部地震の地震動の成因

5.2.1 重力探査

5.2.2 反射法地震探査

5.2.3 3次元地下構造モデル

5.3 深部地下の動的物理特性

5.3.1 基準層序の確立・対比

5.3.2 物理特性

第6章 地盤変形

6.1 はじめに

6.1.1 本章の内容

6.1.2 大阪平野における地盤変形問題

6.2 都市建設工事にともなう沖積粘土層の変形

6.2.1 開削工事における地盤変形

6.2.2 シールドトンネル工事における地盤変形

6.2.3 盛土工事における地盤変形

6.2.4 水際線構造物の盛土による変形

6.3 大規模埋立に伴う洪積層の沈下

6.3.1 関西国際空港二期埋立による沈下挙動

6.3.2 神戸空港埋立による沈下挙動

6.4 広域的要因による地盤変形

地下水位低下による地盤沈下

河川堤防の被災における変形

7章 地震

7.1 はじめに

7.1.1 本章の内容

7.1.2 過去の地震と被害

7.2 地盤構造と震動特性

7.2.1 浅層地盤のS波構造

7.2.2 常時微動から推定される地盤構造

7.2.3 地震観測記録による揺れの分布

7.3 想定される地震動

7.3.1 大阪堆積盆地における地震動評価

7.3.2 東大阪地盤の地震挙動解析

7.4 液状化の可能性

7.4.1 地域の液状化ポテンシャル

7.4.2 液状化挙動解析

第8章 地盤環境

8.1 はじめに

8.1.1 本章の内容

8.1.2 地盤汚染と法制度の変遷

8.1.3 汚染物質の検出状況

8.1.4 自然地盤に含まれる重金属類

8.2 地盤と重金属汚染の特徴

8.2.1 地下水質の分布状況

8.2.2 自然由来と人為汚染の判別手法

8.3 重金属類汚染の事例と対策

8.3.1 重金属類の汚染と対策

8.3.2 重金属対策の現状と課題

8.4 土地利用と汚染物質管理

8.4.1 汚染地盤修復の現状とあり方

8.4.2 汚染地盤修復のための新たな展開

第9章 地盤情報DBの未来

9.1 はじめに

9.1.1 本章の内容

9.1.2 地盤情報DBの歴史と動向

9.1.3 地盤情報DBの将来像

9.2 地盤情報DBの共有とその技術

9.2.1 共有の視点-これからの技術と事例-

9.2.2 地盤情報DBのWeb化

9.2.3 共有DBの可能性と効果

9.3 地盤情報DBの活用とその技術

9.3.1 活用の視点-これからの技術と事例-

9.3.2 地盤特性の抽出と表現

9.3.3 地盤情報DBの発展的活用

9.4 地盤情報解析とその新たな技術

9.4.1 統計解析-多変量解析による地盤情報の分析-

9.4.2 データマイニング-ニューラルネットワークの利用-

第2編 基準地盤情報

第1章 概 説

1.1 基準地盤情報とその位置づけ

1.2 基準地盤情報の意義と役割

第2章 基準地質ボーリング

2.1 ODボーリング

2.2 その他の基準ボーリング

基準ボーリングの分布

2.2.2 代表的な基準ボーリング

第3章 KG-R東大阪基準ボーリング

3.1 概要

3.2 地質分析

3.3 土質試験

3.3.1 物理試験

3.3.2 圧密試験

3.3.3 強度試験

3.4 詳細な特性を求めた強度・変形試験

軸ひずみ速度を変えた圧密非排水せん断試験

3.4.2 繰返し三軸試験と動的変形試験

3.4.3 K0圧密ひずみ経路制御試験

3.5 原位置試験および検層

3.5.1 RIコーン貫入試験

3.5.2 PS検層

3.6 環境分析

第4章 地域の基準地盤情報

4.1 概 要

4.1.1 調査の実施概要

4.1.2 基準地盤ボーリングによる堆積環境的特徴

4.2 地質調査

4.2.1 地質分析結果

4.2.2 土質試験結果

口絵  大阪堆積盆地の地盤
資料 地域の土質特性

・沖積粘土層(Ma13)の土質特性
・洪積粘土層(Ma12)の土質特性

第1章 概 説

1.1 研究の概要

1.1.1 はじめに

1.1.2 委員会の活動と研究内容

1.1.3 研究成果の内容

1.1.4 まとめ

1.2 関西地盤調査情報データベース

1.2.1 関西地盤調査情報データベースの概要

1.2.2 京都盆地のボーリングデータ

1.2.3 データベースの公開

1.2.4 まとめ

第2章 地域の地質

2.1 概説 -関西地盤と京都盆地-

2.1.1 京都盆地の概況

2.1.2 地形・地質の概要

2.2 地域の地形

2.2.1 京都盆地北部

2.2.2 京都盆地南部

2.2.3 山科盆地

2.2.4 相洛・綴喜地域

2.3 浅部の地質

2.3.1 南北断面による地域の特徴

2.3.2 各地区の地層構成と分布

2.3.3 特徴的な地層

2.3.4 山科盆地の地質

2.4 基準ボーリングと深部の地質

2.4.1 はじめに

2.4.2 鉾立公園ボーリング(KD-1)

2.4.3 二条城ボーリング(KD-2)

2.4.4 2地点の対比と京都盆地の深部地質

第3章 地域の土質 

3.1 概説 -関西地盤と京都の土質-

3.1.1 三都の地盤と既往の研究

3.1.2 京都盆地における主な建設工事

3.1.3 京都盆地南部・三川合流点付近の治水史

3.2 地域の地盤と土質

3.2.1 地域の地盤

3.2.2 礫・砂層の土質

3.2.3 粘土層の土質

3.3 動的物性

3.3.1 PS検層概略

3.3.2 地盤の地震波速度に影響する因子

3.3.3 京都地盤のS波速度分布モデル

第4章 深部構造と活断層

4.1 深部構造調査

4.1.1 反射法地震探査

4.1.2 重力探査

4.1.3 微動アレー探査

4.2 活断層調査

4.2.1 活断層調査

4.3 京都地域の深部構造と活構造

4.3.1 基盤岩深度と形状

4.3.2 盆地内堆積構造と活構造

第5章 地震と液状化 

5.1 地震

5.1.1 過去の地震と被害

5.1.2 京都盆地の地震動

5.2 液状化

5.2.1 京都盆地の液状化履歴

5.2.2 液状化強度

5.2.3 液状化危険度

第1編 地域の地盤

第1章 概 説

1.1 研究の概要

1.2 関西地盤調査情報データベース

第2章 地盤のなりたち

2.1 堆積地盤とは

2.2 大阪堆積盆地の形成

2.3 人工地盤の形成

第3章 地域の土質

3.1 はじめに

3.1.1 本章の内容

3.1.2 検討地域の概況

3.1.3 検討地域の地層層序と検討について

3.2 地質構成の分布

3.2.1 全体的な分布の特徴

3.2.2 西大阪地域の地層の特徴

3.2.3 東大阪地域の地層の特徴

3.2.4 上町台地地域の地層の特徴

.

2.5 淀川地域(古大阪川地域)の特徴

3.2.6 上町~東大阪地域の地層の特徴

3.3 浅地質構造

3.3.1 堆積盆地にかかわる構造

3.3.2 断層運動にかかわる構造

3.4 堆積環境の変遷と地盤形成

3.4.1 完新統と更新統の区分

3.4.2 堆積環境による地層分布の特徴

3.4.3 新しい解釈(シークェンス層序学的解釈)

第4章 地域の地盤特性

4.1 はじめに

4.1.1 本章の内容

4.1.2 これまでの研究と成果

4.2 粘土層の土質分布

4.2.1 沖積粘土層(Ma13)と洪積粘土層(Ma12)

4.2.2 その他の洪積粘土層(Ma10,Ma9)

4.3 砂・礫層の土質分布

4.3.1 沖積砂層

4.3.2 洪積砂礫層(Dg1,Dg2)

4.4 粘土層の地域特性と堆積環境

4.4.1 沖積粘土層(Ma13)

4.4.2 洪積粘土層(Ma12)

4.4.3 まとめ

4.5 特徴的な力学特性

4.5.1 鋭敏粘土の力学特性

4.5.2 洪積粘土の長期圧密特性

4.5.3 粘土と砂の動的特性

第5章 深部構造と物性

5.1 兵庫県南部地震の地震動分布

5.1.1 本章の内容

5.1.2 過去の調査

5.2 兵庫県南部地震の地震動の成因

5.2.1 重力探査

5.2.2 反射法地震探査

5.2.3 3次元地下構造モデル

5.3 深部地下の動的物理特性

5.3.1 基準層序の確立・対比

5.3.2 物理特性

第6章 地盤変形

6.1 はじめに

6.1.1 本章の内容

6.1.2 大阪平野における地盤変形問題

6.2 都市建設工事にともなう沖積粘土層の変形

6.2.1 開削工事における地盤変形

6.2.2 シールドトンネル工事における地盤変形

6.2.3 盛土工事における地盤変形

6.2.4 水際線構造物の盛土による変形

6.3 大規模埋立に伴う洪積層の沈下

6.3.1 関西国際空港二期埋立による沈下挙動

6.3.2 神戸空港埋立による沈下挙動

6.4 広域的要因による地盤変形
地下水位低下による地盤沈下
河川堤防の被災における変形

第7章 地震

7.1 はじめに

7.1.1 本章の内容

7.1.2 過去の地震と被害

7.2 地盤構造と震動特性

7.2.1 浅層地盤のS波構造

7.2.2 常時微動から推定される地盤構造

7.2.3 地震観測記録による揺れの分布

7.3 想定される地震動

7.3.1 大阪堆積盆地における地震動評価

7.3.2 東大阪地盤の地震挙動解析

7.4 液状化の可能性

7.4.1 地域の液状化ポテンシャル

7.4.2 液状化挙動解析

第8章 地盤環境

8.1 はじめに

8.1.1 本章の内容

8.1.2 地盤汚染と法制度の変遷

8.1.3 汚染物質の検出状況

8.1.4 自然地盤に含まれる重金属類

8.2 地盤と重金属汚染の特徴

8.2.1 地下水質の分布状況

8.2.2 自然由来と人為汚染の判別手法

8.3 重金属類汚染の事例と対策

8.3.1 重金属類の汚染と対策

8.3.2 重金属対策の現状と課題

8.4 土地利用と汚染物質管理

8.4.1 汚染地盤修復の現状とあり方

8.4.2 汚染地盤修復のための新たな展開

第9章 地盤情報DBの未来

9.1 はじめに

9.1.1 本章の内容

9.1.2 地盤情報DBの歴史と動向

9.1.3 地盤情報DBの将来像

9.2 地盤情報DBの共有とその技術

9.2.1 共有の視点-これからの技術と事例-

9.2.2 地盤情報DBのWeb化

9.2.3 共有DBの可能性と効果

9.3 地盤情報DBの活用とその技術

9.3.1 活用の視点-これからの技術と事例-

9.3.2 地盤特性の抽出と表現

9.3.3 地盤情報DBの発展的活用

9.4 地盤情報解析とその新たな技術

9.4.1 統計解析-多変量解析による地盤情報の分析-

9.4.2 データマイニング-ニューラルネットワークの利用-

第2編 基準地盤情報

第1章 概 説

1.1 基準地盤情報とその位置づけ

1.2 基準地盤情報の意義と役割

第2章 基準地質ボーリング

2.1 ODボーリング

2.2 その他の基準ボーリング・基準ボーリングの分布

2.2.2 代表的な基準ボーリング

第3章 KG-R東大阪基準ボーリング

3.1 概要

3.2 地質分析

3.3 土質試験

3.3.1 物理試験

3.3.2 圧密試験

3.3.3 強度試験

3.4 詳細な特性を求めた強度・変形試験

軸ひずみ速度を変えた圧密非排水せん断試験

3.4.2 繰返し三軸試験と動的変形試験

3.4.3 K0圧密ひずみ経路制御試験

3.5 原位置試験および検層

3.5.1 RIコーン貫入試験

3.5.2 PS検層

3.6 環境分析

第4章 地域の基準地盤情報

4.1 概 要

4.1.1 調査の実施概要

4.1.2 基準地盤ボーリングによる堆積環境的特徴

4.2 地質調査

4.2.1 地質分析結果

4.2.2 土質試験結果

口絵  大阪堆積盆地の地盤
資料 地域の土質特性
・沖積粘土層(Ma13)の土質特性
・洪積粘土層(Ma12)の土質特性
・上町台地の洪積粘土層の分布

第1編 地域の地盤

第1章 概 説

1.1 研究の概要

1.1.1 はじめに

1.1.2 関西圏地盤情報ネットワーク

1.1.3 KG-R第2期研究の概要

1.1.4 まとめ

1.2 関西地盤調査情報データベース

1.2.1 地盤研究が育んだ関西の「地盤情報」

1.2.2 関西圏地盤情報データベース

1.2.3 和歌山のボーリングデータベース

1.2.4 関西圏地盤情報ライブラリー

第2章 地盤のなりたち

2.1 概要-和歌山平野-

2.1.1 はじめに

2.1.2 和歌山平野の概況

2.2 和歌山平野の形成

2.2.1 和歌山平野の地形

2.2.2 和歌山平野の地質

2.2.3 港湾部の人口地盤

第3章 地域の地質

3.1 概 要

3.1.1 地域の特徴

3.2 地質構成と分布

3.2.1 全体的な特徴

3.2.2 紀の川北部地域の分布の特徴

3.2.3 紀の川南部地域の分布の特徴

3.2.4 紀の川上流地域の分布の特徴

3.2.5 和歌川地域の分布の特徴

3.2.6 臨海部の分布の特徴

第4章 中央構造線断層帯(和泉山脈南縁区間)

4.1 概 要

4.1.1 中央構造線の活動度

4.1.2 中央構造線断層帯の地震危険度評価

4.2 変動地形

4.2.1 概説

4.2.2 和泉山脈南麓西部の変動地形

4.2.3 和泉山脈南麓東部の変動地形

4.3 ボーリング・トレンチ調査

4.3.1 和泉山脈南縁部の調査

4.3.2 紀淡海峡部(友ヶ島水道断層)の調査

4.4 物理探査

4.4.1 P波反射法地震探査

4.4.2 S波反射法地震探査

第5章 地域の土質

5.1 概 要

5.1.1 和歌山平野の地盤概要

5.1.2 和歌山平野における主な建設工事

5.2 地域の地盤と土質

5.2.1 地域の地盤

5.2.2 砂・砂礫層の土質

5.2.3 粘土層の土質

5.2.4 ため池堤体の土質

5.3 表層地盤モデル

5.3.1 沖積層モデル化方法

5.3.2 地盤モデルからみた沖積砂層の土質特性

第6章 地震動と地盤挙動

6.1 概 要

6.2 過去の地震と被害

6.2.1 和歌山平野に被害を与える地震の概要

6.2.2 海溝型地震発生の特徴

6.2.3 海溝型地震による津波の特徴

6.3 地震動の予測

6.3.1 自治体震度計地震記録から推定される地盤特性

6.3.2 和歌山平野における地震動予測

6.3.3 表目波を考慮した表層地盤応答解析への取り組み

6.4 液状化の推定

6.4.1 和歌山平野の液状化履歴

6.4.2 沖積砂層の動的力学特性

6.4.3 液状化危険度の推定

6.5 粘土地盤の動的力学特性

6.5.1 沖積粘土の動的力学特性

6.5.2 洪積粘土の動的力学特性

6.5.3 和歌山沖積粘土と大阪沖積粘土の比較

第2編 基準地盤情報

第1章 概 説

1.1 基準地盤情報と基準ボーリング

1.1.1 基準地盤情報

1.1.2 基準ボーリング

1.2 基準地盤情報と地盤情報データベース

1.2.1 地盤情報データベースの課題

1.2.2 地盤情報データベースの質的向上

第2章 KG-R和歌川基準ボーリング

2.1 概 要

2.1.1 調査内容

2.1.2 ボーリング柱状図

2.2 地質分析

2.2.1 分析結果

2.2.2 分析結果のまとめ

2.3 土質試験

2.3.1 サンプリング試料押出し時の性状測定

2.3.2 Ma13相当層の土質特性

2.3.3 Ma12相当層の土質特性

2.3.5 砂の動的特性

2.3.4 粘土の動的特性

2.4 PS検層

2.4.1 P波速度とS波速度の深度分布

2.4.2 S波速度とN値の関係

2.4.3 弾性波速度と他の物性値との関係

第3章 その他の基準ボーリング

3.1 OCU三田基準ボーリング

3.1.1 地質分析

3.1.2 物理特性(物理試験)

3.2 根来地区深層ボーリング

3.2.1 調査情報

第1編 地域の地盤

第1章 概 説

1.1 研究の概要

1.1.1 はじめに

1.1.2 関西圏地盤情報ネットワーク

1.1.3 第3期研究の概要

1.1.4 まとめ

1.2 関西地盤調査情報データベース

1.2.1 関西圏地盤情報データベースの概要

1.2.2 近江盆地のボーリングデータ

第2章 地盤のなりたち

2.1 概要

2.1.1 はじめに

2.1.2 地形と地質

2.1.3 琵琶湖

2.1.4 近江盆地の概況

2.2 近江盆地の形成の特徴

2.3 琵琶湖の水環境

2.3.1 水利用

2.3.2 水質問題

2.3.3 自然災害と治水

2.3.4 内湖の干拓

第3章 地域の地質

3.1 概 要

3.1.1 湖北域の地形地質

3.1.2 湖東域の地形地質

3.1.3 湖南域の地形地質

3.1.4 湖北西域の地形地質

3.2 地質構成と分布

3.2.1 方針

3.2.2 湖北域の表層地質

3.2.3 湖東域の表層地質

3.2.4 湖南域の表層地質

3.2.5 湖西域の表層地質

第4章 地域の土質

4.1 概 要

4.1.1 近江盆地の地盤概要

4.1.2 近江盆地における主な建設工事

4.2 地域の地盤と土質

4.2.1 地域の地盤

4.2.2 地域の地盤特性

4.2.3 まとめ

第5章 深部地盤構造

5.1 概 要

5.2 近江盆地の深部構造調査

5.2.1 反射法地震探査

5.2.2 微動アレー探査

5.2.3 重力探査

5.3 地下構造モデル

第6章 地震動と地盤挙動

6.1 概 要

6.2 近江盆地周辺の地震テクトニクス

6.3 滋賀県の活断層とその活動履歴

6.3.1 花折断層

6.3.2 琵琶湖西岸断層帯

6.3.3 湖北山地断層帯

6.3.4 集福寺断層

6.3.5 柳ケ瀬・関ヶ原断層帯

6.3.6 奥川並地断層

6.3.7 鈴鹿西縁断層帯

6.3.8 頓宮断層

6.3.9 中央撓曲

6.3.10 下田撓曲

6.3.11 湖東傾動帯

6.3.12 曽束断層

6.4 滋賀県の古地震

6.4.1 地震考古学によって明らかにされた地震痕跡

6.4.2 滋賀県の歴史上の被害地震

6.5 地震動の予測

6.5.1 地震記録から見た近江盆地の地震動特性

6.5.2 滋賀県の地震動予測

6.6 液状化

6.6.1 液状化跡(噴砂)の分布

6.6.2 液状化危険度の推定

6.6.3 滋賀県の液状化予測

6.7 津波

第7章 地下水環境

7.1 地下水の流況

7.1.1 地形と地質

7.1.2 地下水の流況

7.1.3 琵琶湖と地下水の流況の関係

7.1.4 水田利用と地下水の関係

7.2 地下水の水質

7.2.1 水質の特徴

7.2.2 地下水中の有害物質の検出状況

第2編 基準ボーリング

第1章 概 説

1.1 基準地盤情報と基準ボーリング

1.1.1 基準地盤情報

1.1.2 基準ボーリング

1.2 基準地盤情報と地盤情報データベース

1.2.1 地盤情報データベースの課題

1.2.2 地盤情報データベースの質的向上

第2章 KG-R滋賀基準ボーリング

2.1 概 要

2.1.1 調査内容

2.1.2 ボーリング柱状図

2.2 彦根コア

2.2.1 地質分析

2.2.2 土質試験

2.2.3 PS検層

2.2.4 動的試験

2.3 長浜コア

2.3.1 地質分析

2.3.2 土質試験

2.3.3 PS検層

2.3.4 動的特性

第3章 守山基準ボーリング

3.1 概要

3.1.1 調査地点と調査内容

3.1.2 ボーリング調査による地盤性状と液状化予測

3.2 地質分析

3.2.1 肉眼観察

3.2.2 土色測定

3.2.3 火山灰分析

3.3 土質試験

3.3.1 今浜コア(沖積粘土層)の土質特性

3.3.2 水保コア(沖積砂層)の土質特性

3.4 各種サウンディング試験

3.4.1 電気式静的コーン貫入試験

3.4.2 動的コーン貫入試験

3.4.3 スゥーデン式サウンディング試験

3.4.4 地下水位の測定と試料採取による土質判定試験

3.4.5 各試験による液状化判定の試験

3.5 まとめ

第4章 その他の基準ボーリング

4.1 大津京コア

4.1.1 ボーリング調査

4.1.2 粒度試験結果

4.1.3 地下水位観測結果

4.2 安土芦刈コア

4.2.1 ボーリング調査結果

4.2.2 地質分析

4.2.3 力学試験結果と考察

4.3 その他の地質ボーリング

4.3.1 湖西地域

4.3.2 湖東地域

4.3.2 琵琶湖湖底