1編 地域の地盤

第1章 概 説
1.1 研究の概要 1
1.2 関西地盤調査情報データベース 8

第2章 地盤のなりたち
2.1 堆積地盤とは 15
2.2 大阪堆積盆地の形成 16
2.3 人工地盤の形成 22

第3章 地域の土質
3.1 はじめに 27
3.1.1 本章の内容 27
3.1.2 検討地域の概況 27
3.1.3 検討地域の地層層序と検討について 30
3.2 地質構成の分布 33
3.2.1 全体的な分布の特徴 33
3.2.2 西大阪地域の地層の特徴 38
3.2.3 東大阪地域の地層の特徴 40
3.2.4 上町台地地域の地層の特徴 43
.2.5 淀川地域(古大阪川地域)の特徴 43
3.2.6 上町〜東大阪地域の地層の特徴 46
3.3 浅地質構造 49
3.3.1 堆積盆地にかかわる構造 49
3.3.2 断層運動にかかわる構造 50
3.4 堆積環境の変遷と地盤形成 53
3.4.1 完新統と更新統の区分 53
3.4.2 堆積環境による地層分布の特徴 53
3.4.3 新しい解釈(シークェンス層序学的解釈) 55

第4章 地域の地盤特性 59
4.1 はじめに 59
4.1.1 本章の内容 59
4.1.2 これまでの研究と成果 60
4.2 粘土層の土質分布 62
4.2.1 沖積粘土層(Ma13)と洪積粘土層(Ma12) 62
4.2.2 その他の洪積粘土層(Ma10,Ma9) 64
4.3 砂・礫層の土質分布 75
4.3.1 沖積砂層 75
4.3.2 洪積砂礫層(Dg1,Dg2) 80
4.4 粘土層の地域特性と堆積環境 85

4.4.1 沖積粘土層(Ma13) 85
4.4.2 洪積粘土層(Ma12) 97
4.4.3 まとめ 106
4.5 特徴的な力学特性 107
4.5.1 鋭敏粘土の力学特性 107
4.5.2 洪積粘土の長期圧密特性 112
4.5.3 粘土と砂の動的特性 118
第5章 深部構造と物性 123
5.1 兵庫県南部地震の地震動分布 123
5.1.1 本章の内容 123
5.1.2 過去の調査 123
5.2 兵庫県南部地震の地震動の成因 125
5.2.1 重力探査 125
5.2.2 反射法地震探査 130
5.2.3 3次元地下構造モデル 136
5.3 深部地下の動的物理特性 138
5.3.1 基準層序の確立・対比 138
5.3.2 物理特性 139

第6章 地盤変形
6.1 はじめに 141
6.1.1 本章の内容 141
6.1.2 大阪平野における地盤変形問題 142
6.2 都市建設工事にともなう沖積粘土層の変形 144
6.2.1 開削工事における地盤変形 144
6.2.2 シールドトンネル工事における地盤変形 149
6.2.3 盛土工事における地盤変形 154
6.2.4 水際線構造物の盛土による変形 158
6.3 大規模埋立に伴う洪積層の沈下 163
6.3.1 関西国際空港二期埋立による沈下挙動 163
6.3.2 神戸空港埋立による沈下挙動 169
6.4 広域的要因による地盤変形 174
地下水位低下による地盤沈下 174
河川堤防の被災における変形 180

7章 地震
7.1 はじめに 183
7.1.1 本章の内容 183
7.1.2 過去の地震と被害 184
7.2 地盤構造と震動特性 187
7.2.1 浅層地盤のS波構造 187
7.2.2 常時微動から推定される地盤構造 192
7.2.3 地震観測記録による揺れの分布 195
7.3 想定される地震動 201
7.3.1 大阪堆積盆地における地震動評価 201
7.3.2 東大阪地盤の地震挙動解析 208
7.4 液状化の可能性 213
7.4.1 地域の液状化ポテンシャル 213
7.4.2 液状化挙動解析 218

第8章 地盤環境
8.1 はじめに 223
8.1.1 本章の内容 223
8.1.2 地盤汚染と法制度の変遷 224
8.1.3 汚染物質の検出状況 226
8.1.4 自然地盤に含まれる重金属類 229
8.2 地盤と重金属汚染の特徴 233
8.2.1 地下水質の分布状況 233
8.2.2 自然由来と人為汚染の判別手法 235
8.3 重金属類汚染の事例と対策 238
8.3.1 重金属類の汚染と対策 238
8.3.2 重金属対策の現状と課題 240
8.4 土地利用と汚染物質管理 242
8.4.1 汚染地盤修復の現状とあり方 242
8.4.2 汚染地盤修復のための新たな展開 245

第9章 地盤情報DBの未来
9.1 はじめに 247
9.1.1 本章の内容 247
9.1.2 地盤情報DBの歴史と動向 249
9.1.3 地盤情報DBの将来像 253
9.2 地盤情報DBの共有とその技術 255
9.2.1 共有の視点−これからの技術と事例− 255
9.2.2 地盤情報DBのWeb化 261
9.2.3 共有DBの可能性と効果 265
9.3 地盤情報DBの活用とその技術 269
9.3.1 活用の視点−これからの技術と事例− 269
9.3.2 地盤特性の抽出と表現 279
9.3.3 地盤情報DBの発展的活用 282
9.4 地盤情報解析とその新たな技術 285
9.4.1 統計解析−多変量解析による地盤情報の分析− 285
9.4.2 データマイニング−ニューラルネットワークの利用− 290


2編 基準地盤情報

第1章 概 説 297
1.1 基準地盤情報とその位置づけ 297
1.2 基準地盤情報の意義と役割 298

第2章 基準地質ボーリング
2.1 ODボーリング 300
2.2 その他の基準ボーリング 302
基準ボーリングの分布 302
2.2.2 代表的な基準ボーリング 308

第3章 KG−R東大阪基準ボーリング
3.1 概要 310
3.2 地質分析 311
3.3 土質試験 313
3.3.1 物理試験 313
3.3.2 圧密試験 315
3.3.3 強度試験 318
3.4 詳細な特性を求めた強度・変形試験 321
軸ひずみ速度を変えた圧密非排水せん断試験 321
3.4.2 繰返し三軸試験と動的変形試験 322
3.4.3 K0圧密ひずみ経路制御試験 325
3.5 原位置試験および検層 327
3.5.1 RIコーン貫入試験 327
3.5.2 PS検層 329
3.6 環境分析 331

第4章 地域の基準地盤情報
4.1 概 要 332
4.1.1 調査の実施概要 332
4.1.2 基準地盤ボーリングによる堆積環境的特徴 333
4.2 地質調査 337
4.2.1 地質分析結果 337
4.2.2 土質試験結果 338

口絵  大阪堆積盆地の地盤
資料 地域の土質特性
・沖積粘土層(Ma13)の土質特性
・洪積粘土層(Ma12)の土質特性
・上町台地の洪積粘土層の分布